カンセンキ

2003年4月12日の
大阪プロレス「大阪HOLIDAY PARADISE」
デルフィンアリーナ

こんなに大阪プロレス行ってて、実は初めてのホリパラ(HOLIDAY PARADISE)。大阪プロレスには主に正規軍とルードの闘いストーリーが 繋がってく「SATURDAY NIGHT STORY」と、楽しいプロレスの「HOLIDAY PARADISE」があるのだぁ。
だから今日は、肩の力を抜いて、楽しくプロレスを観よう!とワクワクしてた。
そしたら・・・なんと・・・いつものストーリー(SATURDAY NIGHT STORY)の興行より重かった。ズーンと。
みんな、タッグリーグ前で、特に若手はビリビリしてた。
そして客は少なかった。190人くらいだったみたい。やっぱ明日行くから、とか?
でも今日の試合は観とくべきものだった。

■第一試合
20分1本勝負
×福田ユタカ (9分40秒高角度ペディグリー→体固め)
○大王QUALLT


福田、根性のロープ

カルトのパワーボムからのフォールを切り返す福田

福田のコスチュームはホリパラ仕様なのに、試合内容はハード。 ここんとこ、大阪プロレスの実力者達の胸を借りるような試合が続く福田ユタカ。 ベストバウトは続いてるし、がんばりは観客まで届いてる。けど、何か、次に繋がる何かが足りない気がしてた。
しかし今日の試合は何か違った。光明が見えた。なんかこう突破口の糸口が見つかったような試合だった。 カルトの思い攻撃にもかかんに耐え、ロープエスケープへ向う前進も気合が漲り、それだけで見ものになる程。 カルトの決め技を切り返す場面もあった。
頑張る、の上にある何かへ手が届きそうな福田。
明日から始まるタッグリーグでは存在感をアピールしてほしいと思うところであります。

■第二試合
30分1本勝負
○BK・キッド
(8分05秒ブルシエ・ラゴの体勢からマットに叩きつける→片エビ固め)
×タイガースマスク


序盤はやはりビリーがリード

後半、タイガースが卍へ持っていこうとする場面が2度見られた

タイガース、開始前のリング整備からピリピリピリ気合入りまくりで、なんだかいつもの近づきやすさが皆無だった。 登場時も、全くいつもと違うキャラ。同じ人?なくらい。
ビリーと対峙するも、まるでルードへ向うかのような形相(マスクの中からにじみ出てた)。黒虎とやった時でさえ見れなかった雰囲気。
序盤はビリーがやや優勢。しかしどちらも決め技が全く出ない。お互い相手を切り返しきり返して攻防が続く。 それが全く地味でなく、華やかであるのはなんだかスゴイと思う。タイガースの卍は見たかったけど、ビリー、切り返して逆に ヘッドロック。
最後、最後のビリーの決めが凄かった。トップロープに登り、とび技を出そうとしたタイガースを肩に担ぎ、首と足を両方極めて、 (形としてはアルゼンチンバックブリーカーの体勢)そのまま落とした!こんなの見た事ない・・・。公式HPにはブルシエ・ラゴと書いてた。 凄すぎた。ビリーまで なんだかいつものキャラと違います。そしてフォール。流石にタイガース返せず。
タッグリーグではバファロと組む事になり、そして今月28日には新日の舞台に立つタイガース。 思うとこがあるんだろう、ものすごい気迫だった。
そして最近のタイガースの伸びはなんだかものすごいと思う。素人目でさえ、めきめき上達している。
この試合、お互いの極め技を出させないという、なんだか大阪プロレスらしからぬ試合だったけど、非常に異常にオモロかった。 自分の中で大阪プロレスの幅が広がったように思う、なんだかターニングポイントな試合。

■第三試合
30分1本勝負
○ミラクルマン (8分01秒レフェリー暴行→反則) ×ゴア


いきなり場外

序盤、ゴア優勢

ゴア、このパターン強し

タッグパートナーの福田が、反則をカットしようとするもゴアに吹っ飛ばされる

もうなんだか、ミラコまで気合はいりまくりのハードマッチ。いや、嫌っていう意味じゃなく、これ、ホリパラ?と。 オモロいので大歓迎なんですが。
ミラコのハードな試合かなり見ごたえアリ。お笑い系もエエんやけど、たまにはコレを観たい。
しかし序盤はゴアがどんどこ攻め立てる。ミラコ危うい場面多し。しかし、中盤からどんどんミラコのペース。これに 業を煮やしたゴアが、とうとう椅子を取り出し反則。止めに入る福田も返り討ちにし、ミラコに椅子を打ち下ろす。 これにレフェリーが反則負けをコール。しかし、コレに異議を唱えたのはミラコだった。 反則勝ちなんて、と、ゴアをパワーボム(たぶん)からフォールし自分で3カウント。観客も納得の勝利。
試合後、福田とリングに上がり挨拶する二人。
がむばれ!

■第四試合
タッグマッチ45分1本勝負
村浜武洋&○Gamma
(10分48秒ジャーマン・スープレックス・ホールド)
“ビッグボス”MA−G−MA&×J・ロペス


村浜×ロペス

タッグがこなれてきたか、連携技!

ガチンコ!この2人の罵詈雑言オモロすぎる

村浜のトペはキレがあって素晴らし

マグマとロペスってかみ合うんかなー。 っていうかロペスとかみ合う人っておるんかなーって思ったりしてたる間に試合は始まる。
最初は村浜とロペスの攻防。厳しいレスリングの攻防が見られた。大阪プロレスですか?と思ったり。
今日はなんだか村浜に、武藤やCIMAや中西に見られるワタワタ感が見られた(ワタワタについてはココで書いてます)。なんだろう、プロレスにノリにのってる気がする。 今までもキックやトペやブレンバスターや技のキレが美しく力強くて、それだけでもうスゴかったけど、それ以上の 魅せる何かがどんどん上昇してる気がする。
と、ついつい村浜の事ばかり書いてしまったけど、Gammaとマグマのガチンコはほんまオモロ!2人共罵声がうまい! 張り手対決、エルボー対決、Gamma、マグマのパワーに負けてない。やっぱビルドアップは必要なのだなー。
場外に次ぐ場外で、は!と気がつくと、Gammaがロペス相手に美しいジャーマンをきめていた。

■第五試合
6人タッグマッチ60分1本勝負
ツバサ&Bバファロー&×えべっさん (15分32秒関空トルネード→片エビ固め)
S・デルフィン&○くいしんぼう仮面&ペロ


えべっさん「俺も俺も俺もロープ登ってアピールする〜ちょーまってや〜」

ツバサ、トペかと思いきや、デルフィン軍団をはたく

ロボKからくいしん坊に戻っても、笑い上戸キャラは健在

えべっさん「痛いわ痛いワ」

ペロのなぞなぞに手を上げるタイミングを間違うツバサ その向こうにヤンキー座りのバファロ

「お前らトーク長いねん・・・」(INFINITY談)

やっと!やっとホリパラ!楽しいプロレス!
なんかホッとした。激戦に次ぐ激戦で肩も凝ってきた程だったので、 えべっさんこの空気をなんとか・・・とほんま神頼み(最近おっさんみたいな文章になってきてる気がする)。
んでもって、まさかのINFINITYとの共演。わくわく。思ったとおり「俺とお前ら三人でINFINITY!」とか、ツバサとバファロの 間に入ろう入ろうとするえべっさん、オモロ。
バファロのごっつのけぞったタッチとか、ペロのおしりをペンペンするツバサとか、INFINITY、キャラがキャラだけに何やっても オモロ。
ペロを見ても、なんだか普通になってきた自分もいるし。最初はどうだろうどうだろうって思ってたのになぁ。 ほんまにやってくんや・・・と思ってからはがんばれ、と。そしてなんか最近こなれてきた気もする。
ああ、そうだ、ほんまに忘れてたけど、くいしんぼう仮面も戻ってきたし。良かった良かった。ロボKキャラのええとこを残しつつ、 くいしんぼうのかわいさでパワーアップ、ちゃうかなーと。たぶん。


帰り際、会場の入り口でデルフィンとペロとすれ違いざま、デルフィンが「ありがとうワン!」と私達に言ってきたので爆笑。 そしたら先を歩いてたペロが振り返って「デルフィンは違うワン!」とつっこんでた。




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