カンセンキ

2003年7月13日の
全日本プロレス「2003サマーアクションシリーズ」
大阪府立体育会館

ギリギリまで、他団体行こうかなんやら迷ってたので当日券ねらい。
そしてエエ席!当日券あなどりがたし。
府立前にはNOAH宣伝カーがじゃんじゃか。
しかし激しすぎるよ雨。

入場時、夢のようなイベントのチラシをもらうが、鬼のような値段。
しかし行く。
大丈夫かな・・・財政。怖い。
でもこういう時こそ、迷わずいけよ、いけばわかるさ、なのであります。

そしてカメラ忘れ。ありえない・・・。
写真はのを。
そして、仮にもお絵描きさんを自称するのにその絵はどうか、なイラストでお楽しみください。
文章だけよりはマシって事で。
仕事の合間に、上司に見つからんように、せこせこ描いたってコトで。


第一試合
タッグマッチ 30分1本勝負
渕 正信 ○土方隆司
9分32秒 片エビ固め(フィッシャーマンズ・バスター)
グラン浜田 ×石狩太一


【写真提供:with】
どうしても撮っといて!とお願いしたのがこの写真1枚
ホンマ偏っててスイマセン

渕さんのてぃしゃつ

これ以上の第一試合は無い、という第一試合。(毎度こんな事言うてる)
渕、何故かTシャツをギャルのようにお腹で結んで登場。へそ出しではないけども。
ほんで今日は紺パンツ。ブルマ・・・か水泳パンツみたい。
って、渕ばっかり見ててゴメンナサイ
石狩は一人でZERO−ONE乗り込んでったりで、男の中の男だよ!(高田風に読んで下さい)な感じで注目。でもまだまだ線が細いなぁ。レスラーの成長過程で、ある一定のとこから劇的に体が変わってくのを色々見てきたので、彼にもパーンと肉がつき始める時期が来ることを祈ります。
さて試合。土方と石狩の張り手対決。土方の張り手で何度も足をぐらつかせながらも耐える石狩に、スパンッ!と頬への張り手。ふらりとた石狩、そのままダウン。あ、明らかに脳がゆれた様子。土方に無理やり起こされながらも、手刀とか打ち込んでいくサマは素晴らしい。
そして渕と浜田。
ロープ際まで渕ののど輪をつかんで持っていき、そのまま押し込んでく浜田。それをロープ2面とコーナでしつこく。そして円熟した攻防。毎度、渕のやられっぷりの見せ方には頭が下がります。声が良い!そして浜田のスタミナにも。
タッチ交代時も、「あいつ俺の喉をこうだぜ、こう!」とレフェリーにしつこくアピールする渕。「いてぇんだよ!」ってな感じです。
石狩がやられそうなとこでのカットも、レフェリーに見つかる前に!ってな感じで独特のステップを踏んでそそくさとリングアウトする渕。
石狩、ドロップキックに張り手に果敢に攻める。前に見た時より、攻撃と攻撃の間に隙間が無くなったように思う。前は「あ、この後どうしよう」みたいな間が見えたんやけど。
石狩のパワーボムやラリアットに何度もダウンしながらも、必死で返していた石狩、浜田が場外の渕へブランチャを放ち、石狩と二人となったリングで、最後はフィッシャーマンで受身が取れず沈んだ。

最近、フィッシャーマン、ブームですか?
よく見るなぁ。


第二試合
タッグマッチ 30分1本勝負
ケンドー・カシン ×Hi69 9分42秒 片エビ固め(ロックボトム)
奥村茂雄 ○平井伸和

Hi69ってハンサムだな。髪切ってさらにハンサムに。
そんなことよりカシンカシン。
入場時、花道にすごい人だかりなんやけど、花道が一本のロープで区切られただけなので、押し寄せる人の波で花道の幅が50センチ程に。通れない。
そんな中、カシンが「どけっ!触るなっ!」ってキックで客(男子)を威嚇。うわぁキック入れられたい、と思ったの女子ファンは全員でしょうに。
何故かカシンの合図でゴング。
Hi69って、すごい無駄な動きが多くてオモロ。カシンが奥村を捕まえて、Hi69が低空ミサイルキック入れるのでも、その前のロープワークの走りが長い長い。キックした後、ハァハァなってたが。
そして果てしないカシンの場外。カシンが奥村を場外の鉄柵に飛ばしたさい、一回転した奥村の両足が、かかと落としな角度で写真を撮っていたおねぃさんな客の頭に激突。アレは痛い・・・。
そしてそんなのはお構いなしに、カシン椅子やらなんやらでボッコボコ。ってあんまり見えなかったけど。
Hi69のカンクーントルネード(たぶん)は回り過ぎ!なくらいの高速回転でキレイ過ぎてびっくりした。
そんな間に平井がロックボトムから3カウント。なんか平井の技って基本からのちょっとした応用みたいな技が多くて、面白かった。

どっしりしたパワープロレスな奥村組に、フットワークの軽いカシン組との絡みがうまくかみあったエエ試合でありました。


第三試合
シングルマッチ 30分1本勝負
×河野真幸
5分27秒 体固め(アースクェイク・ドロップ)
○ビッグ・ジョン・テンタ


テンタのコス
お腹の模様が不可思議


これまた、テンタ相手に河野殺されちゃうんやないやろか、な試合。
テンタを生で見るのは初めてでしたが、愛すべきプロレスラーさんでありました。
河野、ノーフィアーみたいな形でリングイン。デカいなぁ。
テンタは向こう側の花道やったのに、余裕で顔が見えました。
横幅は倍くらい負けてるけど、身長なら負けてない河野。
この試合、どちらからでもなく、16文キックの攻防があってステキ。
会場のあちらこちらでも「馬場さんやぁ・・・」って声が。
しかしテンタのキックの方が威力大。それが鳩尾(付近?)に入って、ダウン気味な河野へ止めの一発で撃沈。
最後は吐きそうな河野を立ち上がらせて、称えるテンタ。
若手の大きすぎる高すぎる壁。
短い試合やったけど、見応えのある楽しめる試合でした。


★★★ハブアブレイク・ハブアレスラ【グラン浜田編】★★★

休憩時間にトイレに行き、チラリとグッズ売り場をのぞくとサインするコジに長蛇の列。あーサインとか欲しいけどスゴ過ぎて無理やねー、とコジの後姿にうっとりしてたら、友がグラン浜田を発見。
猛ダッシュ。パンフにサインしてるグラン浜田。「パンフもう1個買う!」と冷静な判断を失った友が買おうとするので、走って取りに行ってくるのはどうか、とアドバイスしてみる。
その間、じーっと浜田さんを見てたら、ある法則に気づいた。
男子ファン:サイン2秒くらいで目線も合わせず。まさに流れ作業。
女子ファン:しっかりと目を合わせて満面の笑顔、自ら手を差し出して握手、サインもゆっくり丁寧で10秒くらい。
笑けるくらいの差!
友は勿論握手もしてもらってた。あんましパンフ買わない方なので、パンフはいらんけど握手はしたいってつぶやいたら、優しい友がパンフを貸してくれて違うページにサインしてもらうコトに。おねぇさん→おじさん→私、と並んでたら目線はおねぇさん→私。おじさんには目もくれず。そして握手。ワーイ。
ついでに写真撮ってもらいたいね、でもサイン中やし無理やろか・・・とカメラ構えてじーっと見てたら、浜田さん自ら「写真撮りたいの?(こんなヤロー供後回しでいいから←心の声が聞こえた)こっちおいで」と撮らせてもらう。
そして、お礼を言って帰り際カメラチェックすると痛恨のミス。友の写真ちゃんと撮れてなかった。ごめんなさい・・・友よ。ダメ元でもう一回頼みに行ってみると、素晴らしい笑顔で快諾。良い人だ!「あの子わざとミスったんだよ、きっと」ってなメッセージ付き。

どっかでデルフィンが「女好きと言えばグラン浜田さん、何がすごいって・・・(ピー)」って言うてるの読んでたけど、ほんまに。
男子と女子の扱いの違いたるや、オモロ過ぎであります。
女子に生まれてきて良かったナ、なパラダイスタイムでありました。


第四試合
アジアタッグ王座争奪リーグ戦 30分1本勝負
本間朋晃 宮本和志
時間切れ引き分け
保坂秀樹 黒毛和牛太


どうしても両足がつかめない

あー、やっぱり宮本の髪、正解。これでほんまに全身黄色くなった。
それよか、本間、なぜかテッカテカの体でリングイン。これには保坂が猛抗議。レフェリーの姉崎もタオルを探し、結局保坂が持ってたタオルで体を拭かれる本間。不服そう。いや、それ誰が見ても不自然です。ボディビルダーよりテカってた程。
黒毛和牛太も保坂もデカい。ゴツい。そして保坂にはやっぱりブーイングの嵐。
場内、大、本間コール。のりのりな本間。のりのりでコーナーに立ってたら、そこを保坂に捕まれたリングへ投げられ、そのままボストンへ入るかと思いきや、本間の体は何かで滑るらしく、逆片えびで締め上げる。なんとかエスケープ。
宮本のロープワーク、なんだかGammaっぽい。って思うのはそういう目で見てるからではなく、ほんまに。マヒストラルなんかも繰り出して。ルチャと正統プロレスの融合、みたいな感じが似てると思う。いつもそういうスタイルなのかなぁ?前はギガンテス戦とかでまともな試合でなかったので、わからず。
中盤から終盤まで、本間が捕まる場面が多く、タッチしても本間バテバテ。しかも宮本のタッチ早くて本間の回復時間は?な感じ。
しかし試合は一進一退。
終始、保坂組のパワーが押し気味ながらも、決め手を取らせない本間組。
両者、極め技を出しては返されの繰り返し。
そして「残り10秒」のアナウンス。宮本が保坂をラリアットでしとめ、フォールを狙うも時間切れ。
たいがい、時間切れとかは後味の悪い感じになりますが、白熱した大攻防試合だったので、大満足。


第五試合
シングルマッチ 30分1本勝負
○嵐
5分24秒 体固め(フロッグ・スプラッシュ)
×荒谷望誉

「第71代アジアタッグ王座を獲得した2人だが、嵐が一方的に返上を決めたことに荒谷が激怒。(日刊ニュースより)」な因縁試合。
荒谷、椅子を持っての登場。必死で止める和田レフェリー、そのまま和田ともつれあったまま、リング際まで入場し、いつのまにかリング際まで来ていた嵐に、椅子を振り下ろす。
そこで和田の指示でゴング。
そのまま場外で何やら攻防が繰り広げられていたようだが、見えず。やっとこリングに上がった嵐は、オデコ生え際付近から流血。Tシャツも脱げないまま。
しかし逆に、荒谷を椅子のソコが抜ける勢いで脳天から打ち下ろす。荒谷も大量出血。
張り手のたびに血しぶきが飛ぶ、因縁試合。
しかし、気迫が空振りか、大量に抜けていく血で力が入らないか、最後嵐のスプラッシュで荒谷返せず。
な、なんだか荒谷・・・。


第六試合
6人タッグマッチ 30分1本勝負
○小島 聡 カズ・ハヤシ ジミー・ヤン
19分43秒 片エビ固め(ラリアット)
ギガンテス ジョージ・ハインズ ×ロビー・ブルックサイド

うわっ、なんかキリスト様みたいな人(ロビー・ブルックサイド)出てきた!て友と二人でザワザワ。
ジョージ・ハインズ大人気。なんでやろう、って思ったら試合見たら一秒で理解。これまた愛すべきプロレスラー。ギガンテスでかい。でかいとしか形容できん。
ほんで、男前3人組登場。
友の横のおねぃさん、本間の試合ではアクビまでしていたのに、身を乗り出してカメラカメラな感じ。いや〜、私もコジ好きやけど、全試合オモロいのになぁ。って思ったりする。
あー、しかし、やっとこカズ・ハヤシ!BAPESTA!で遠くで見て以来。今日は激近いしちゃんと見れてウレシおす。しかしギガンテスと並ぶと大変なコトに。殺される・・・ことがないのが、プロレス界のすごいトコやと思います。
まずはコジとジョージのガチンコ。
ロープつかったのショルダーアタック対決、張り手対決、見応えアリ。
ジョージ、痛がり方がすごい良い。表情豊かなリアクション大魔王。人気の秘密はコレか。
コジ、コーナー外のギガンテスに「来いやゴラ!」って言うたら、ほんまにリングインしてビックリ!な場面も。「うお!?」びびったアクションでオモロ。
ほんで、カズ、ロープに向かって一回転して逆立ちでロープから跳ね返ってのブランチャ(?)。動きが速くて巧みで、飽きさせない。
ジミー、華麗なる空中技。ニールキックとか、めっちゃ足が長く見える(実際長い)くらいキレイで、初代タイガーよりキレイ?な感じで相手の背中をトトンと上がってムーンサルト。そのままブルース・リーな動き。しかし捕まる。めっちゃ捕まる。タッチしようとしも、ギガンテスにロープ中央まで引っ張られる。コジ・カズが英語で必死に激を飛ばす。
ようやくタッチ、コジ、エルボーで一閃、コーナーに相手を追いやって「行っちゃうゾ!」(今日は「バカヤロー!」はありませんでした)でラリアット、って避けられたのでもう一丁。
キリスト様は、マヒストラルや雪崩式フランケン等やら丸め込みやら、体がデカいのに小技を使うので不思議な感じがありました。
最後は、ジミーにカズが同時に場外で飛んで行き、残ったコジがロビー・ブルックサイドをラリアットで沈めた。
3人×3人のどの組み合わせも色とりどりで、バラエティ溢れる好試合。


第七試合
三冠王座挑戦者決定戦 60分1本勝負
×武藤敬司
24分49秒 エビ固め(パワーボム)
○川田利明



ふらふらLOVE

大「川田」コール。しかし負けてない「武藤」コール。6対4くらいな感じ。
どうなっちゃうんだろう・・・お互いの膝が心配。
武藤、徹底して川田の膝狙い。ロープの反動を使っての低空ドロップキックにミサイルキックも全て川田の右膝へ。そして、ずっと阻止されつづけてきたドラゴンスクリューが炸裂して、一気に膝ダメージを悪化させる川田。
それでも容赦ない武藤の膝攻め。四の字でさらにギブアップを狙う。
しかし川田、執念でエスケープ。
串刺しキックで武藤をダウンさせ、連続キックで武藤の頭を蹴り上げる、も、いつもの速さがない川田。そこへ武藤のシャイニング・ウィザードにシャイニングエルボー、再びドラゴンスクリュー、さらにはムーンサルト。
あまりの川田の痛がりように、レフェリーストップしようかと川田の膝をかばいながら見ようとした和田レフェリの背中をステップにしての、とどめのシャイニングウィザード。
そしてSTF。エスケープ。
再び四の字。これには川田、一瞬痛みにあまり気を失ったか?と思われる場面もあった。ここで渕が、石狩のTシャツを脱がして、リングに投げ入れようとエプロンに立つ。「入れるな!」な川田。「もう入れてやれ!」な武藤。「絶対入れるな!渕、降りろ!」な観客。迷う渕。観客を見ると全員、手を横に振って「それはアカン!」のサイン。ようやく諦めたか渕、エプロンから降りる。
そして四の字。気力、すさまじい気力に形相の川田。
終盤、自らの膝も痛め、ふらっふらになりながらも手はLOVEポーズの武藤。両者大の字で立ち上がらない場面も多く見られた、が、最後、川田が意の復活。
パワーボム、武藤返す、パワーボム、また返す、3度目のパワーボムで武藤返せず。
3カウント
両者大の字。駆け寄るセコンド陣。リング上に積み重なる黄色いテープ。

武藤・・・負けてもた・・・。
けど良い試合。良い試合過ぎた。


全日本、全試合ハズレ無し!




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