カンセンキ

2003年8月30日の
全日本プロレス「2003サマーアクションシリーズ2」
大阪市中央体育館

当日券狙いで、結構早い時間に並ぶ気マンマンで行ってみると、チケ売り準備をしていた全日のおっちゃん発見。
「当日券何時から発売ですか?」と聞くと「ああ、良いよ良いよ。」とその場で売ってくれる。「お嬢ちゃん、早く来てトクしたねー!丁度キャンセルが出て一番前の席が空いてるよ!端っこだけど。」って、ウワーイワーイで購入。
駅に向かう途中でよくみると、友との席が対抗線で離れてる・・・。
プロレスってヤイヤイ言いながら観るのも、楽しみの一つなのですが。
しかしソレを差引いても十二分に超良い席でご満悦。

何故か全日観戦にはカメラを忘れるとかミクロモードで撮ってまうとかが続きましたが、今日はちゃんと準備満天!

試合前、本間選手と写真とれてウレシハズカシ。
友はカズ選手と。
それにしてもカズ選手のアゴヒゲって大変なことになってます。

しかし今日はあたちの渕さんが出てない寂しいカード。
「いなくなり 初めてわかる 大切さ」とベタに一句を読むほどの寂しさです。


■第一試合
シングルマッチ 15分1本勝負
×石狩太一
10分03秒 逆エビ固め
○保坂秀樹


石狩のホールドとか結構良いのです

腰落としてないもんなぁ

ぶん投げたぁ〜!

体格から皮膚の色まで対照的なお二人。
序盤は一方的に保坂のペース。逆エビにヘッドロックに執拗に石狩を締め上げる。
石狩、エスケープに何度も成功するも、再び保坂に捕まる。
しかし中盤から石狩の反撃。
ドロップキックに張り手に。
最後は、逆エビと言うより、もう角度が90度くらいのえげつな宙吊りみたいになってギブ。
石狩、なかなか勝ち星には恵まれないけれど、なんか気迫が負けてない感じ。
すごい事だと思う。


ここで奥村と河野によるファンサービスカラーボール投げ。
ええ、ええ、勿論全然貰えませんでしたとも。
こういうの貰えた事ない。
奥村と河野はそのままリングに残って試合。


■第二試合
タッグマッチ 20分1本勝負
奥村茂雄 河野真幸
時間切れ引き分け
宮本和志 橋本友彦


高野君あのね、見えないの・・・

なんかわかんないけどスゴイ

ここんとこのカッコ良い技ベスト10ランクイン 狙って、じゃなく切り返しでなトコがスゴい

あれ、橋本ってDDTの橋本やん、出てたんやーと、のん気に。
なんか宮本って作り物みたい。
顔立ちも体格とか肌とかもなんだかフィギュアのようだ。
ほんでまぁ、終始、でっかい河野くんが邪魔でリングが見えなかったんだけど、なっかなかオモロい試合でありました。
奥村って地味に試合巧者。この試合はすべて奥村が組み立ててた感じ。
地味って言うか、すごいんですけどね。
終盤、橋本がコーナートップに座り雪崩式に河野を誘うも、河野がラリアット。
場外に落ちかけた橋本がすかさず河野を三角締め。全体重がかかった三角がキッチリ入り、河野落ちかけてタップ!するも、レフェリーがこれを見ていず、どうにか脱出。(奥村がカットしたんやったか不明)
橋本ってすげぇなぁ。
試合は最後の最後までもつれ込み、両者とも決定打が無く時間切れ。
なんか、宮本っていっつもリングにいる時間短いなーって思うのだけどどうでしょう。


■第三試合
シングルマッチ 30分1本勝負
×黒毛和牛太
6分49秒 片エビ固め(オリンピック・スラム)
○ショーン・ヘルナンデス


片腕キャメル(適当)

和牛太の入場曲って、色んな意味で今のプロレス界一ちゃうかなぁって思う。
だって、ほら、牛な人が入ってくるってわかるもん。
やっぱ自分の好きな曲をかけるってのもアレなんやけど、その人のキャラにほんまにあった曲ってのが大事じゃないでしょうかね。
ヘルナンデスって初めて見たんですが(実はどっかで見てるかも?)、良い選手オーラばしばし。これは好勝負か。
しかし、序盤からいまいちかみ合わない二人。
二人共の良いトコロが全然出ていない。
そして中盤、これから盛り返していくのか?てところで、ヘルナンデスのオリンピックスラムから片エビ固めしたところで、レフェリーの3カウント。
このカウントもなんかよくわからないタイミングで止まって。
なんだったんだろう?


■第四試合
タッグマッチ 30分1本勝負
×土方隆司 グラン浜田 10分06秒 飛び付き腕ひしぎ逆十字固め
○ケンド−・カシン ファンク・スター


アンクルホールドしてるんでわないかと

浜ちゃんプランチャ

2人でホーガンポーズ って考えてみたら山口さんは実際ホーガン裁いたりしてんたんじゃ

つくづく。
浜田さんって見た目は年齢通りですけども、その動きは全然年齢通りじゃなくて。
いやむしろ、このメンツの中で一番動いてるんですけど。
脅威。
ファンク・スター、ホーガンなナリで登場。
ちょっとだけホーガンムーヴをやった後は、いたって普通にバンダナをとり、いたって普通に何事も無かったかのようにファンク・スターだった。オモロ。
カシンが「You!」ってお前が先に行け、みたいな指示。
んで、出ようとしたファンクをリングインさせて自分が出る、カシンワールド。
んですぐタッチして「You!」「Me!」のやりあい。ファンク、もう俺どうしたらええかわからん・・・って、「Pardon?」な感じ。(言ってないけど)
なんかもう、浜田さんが試合を引っかきまわす感じで試合は進む。
スウィングDDTに、プランチャを決める浜田さん。
カシン、土方と浜田をロープに振って、二人同時に、と思いきやそこでファンクを行かせて、ファンクが二人相手にラリアット。
しかし最後は、電光石火の腕ひしぎで土方、瞬時タップ。

なかなか退場しないカシンとファンク、なんか妙なやりとりで、カシンが「ホーガンのマネいっぱいしろ!」(たぶん)とかでファンク一人で残って、観客に耳を向けるポーズ。リング四方に。
なんやかやで久々に復帰したレフェリーのウォーリー山口さんまで巻き込んで、ポーズ。すると服を脱がせてマッチョポーズ。こんなサーヴィス大歓迎。

それにしてもカシンはいいなぁ。
って、大好きなのに、写真が一枚も無いのはなんなんでしょうか。


■第五試合
6人タッグマッチ 30分1本勝負
武藤敬司 ○嵐 本間朋晃
20分48秒 体固め(ダブルインパクト式シャイニングウィザード)
ザ・グラジエーター ギガンテス ×エクストリーム・ブレイド


ギガンデスが凶器のロープで武藤を!

ギガンデス、後ろ後ろ!

ブレイドのプランチャ 横向きに飛んでひねります スゲ

一休み武藤 その間、本間は大変なコトに

一回は返したけど、再度の雪崩式を仕掛けられた本間

なんかもう、オブジェみたいになっててわけわかりません あ、よく見ると嵐が入ろうとしてますね

「こらっ!」みたいな感じ 嵐って力入ってない感じがスゴい

場外でやりあう社長(カッコいいなぁ)

これがダブルインパクト式閃光魔術だっ!!

写メールな嵐

グラジ、太いロープぶんぶん回して登場。
客席に向かってもロープぶんぶん。こわっ!
ほんで、出だしからそのロープ使って武藤に襲いかかる。(襲いかかるて)
締められる武藤、辛くも脱出し、スキをついてロープで締め上げ、しまいにはグラジを絞首刑のような状態に。つか、あれ?落ちた?な瞬間にロープがゆるみ間一髪。
次は嵐がそのロープ使ってギガンデスを襲う。
そして本間も・・・と思いきや捕まってしまう。
ブレイドが出てきて、え?何それ?って何の変形かもわからんような投げとか、足固めとかで本間が大変なことに。気が付くと本間鼻血で流血。
見かねて嵐がカットで入って足で軽く蹴ると、ものすごい形の足固めはいとも簡単にほどける。
本間、明らかに意識飛んでるような目。
そして武藤、首を固められ四つんばいになった本間を踏み台に、シャイニングウィザード。本間、脱出したもののダメージ。
そこから、シャイニングエルボーにドラスクを重ねて試合を優勢にした武藤、嵐にブレイドを肩車させ、トップロープからシャイニングウィザード!でフィニッシュ。
その間、本間は場外で椅子を刺されたりグラジにえらいことに。
いやなんか。
超オモロ!
本間の頑張りとか打たれ強さとか、嵐と武藤の一瞬で場を持っていってしまうとこ。
ギガンデスとグラジのこれでもかって徹底した悪役っぷりに、ブレイドの魔術師のような技の数々とか。
にしも、嵐との連携て。ヘヴィな連携ってスゴ。あと「81歳」って連携技もあるらしいこの二人。いつか見れると良いなぁ。
とにかく、なんかすごかった。

しかし試合後、嵐がケイタイにて何か撮影。
先週、参戦したTAKAが写メで負けた武藤を撮ってたのをパクったのだろう。
TAKAのコト、よくしゃべる、嫌い系な奴って言ってたのに。
ホントは好きだったのね。


■第六試合
タッグマッチ 60分1本勝負
川田利明 ×平井伸和
22分13秒 体固め(ラリアット)
小島 聡 ○カズ・ハヤシ


コジ刀て・・・(コジは好きやが)

黄色〜平井、ガンバレ!

捕まる平井

キレた川田(1回目)

キレた川田(2回目)

コジのドラスクで倒れた川田

川田、微動だにせず

何故立ち上がれるのか川田!スゴい!

連続キック超ロングバージョン

串刺しキック!って復活した後に何故出せるのか川田!感動!

カズの低空膝狙いに悶絶川田

コジのマイクで川田大乱闘

最後までアピール挑発し続けるコジ

引き上げる川田 この時素晴らしい場面が!(一番下の文章参照)

コジ刀だ。
いやー、コジは好きやし火祭りも異常にオモロかったし、火祭り刀の価値もすんごいとは思うのですが、オレンジに光るコジ刀はどうだろうか。
選手コール、リングは赤とオレンジと黄色の紙テープ。平井、負けるな!
さかんに川田を挑発するコジが先発するも、川田は無視で平井が出る。
序盤、平井とやりあいながらも、隙を見つけるとコジは川田を挑発。
あれですか、川田を怒らせるブームですか?(一週間前の試合では本間が)
あまりのしつこさに、キレた川田がタッチせずリングインしコジを殴る蹴る。
カズは川田のハイキックが「カコンッ!」という嫌な音でアゴに入り、ぶっ倒れる。
一息ついても、またコジのアピールに再度キレる川田。
今度はしっかりタッチして、コジと川田の対決。
川田のキックにコジのラリアットが炸裂、しかし、コジが川田のキックを受け止め、ドラスク。そこで川田がヒザを押さえて異常な悶絶。倒れたまま微動だにしなくなる。
石狩がリングに入り、様子を確かめるも川田動かず。
次々にセコンド達がリングイン、様子が気になりながらもリング半分で試合を続けるコジ・カズ・平井。
セコンドや和田レフェリに囲まれ動かない川田に、ストンピングするコジ。
いやもう、その蹴りの意味、プロレスファンに痛い程。
それでもなんとか川田をリングの外に横たえ、様子を見測るセコンド。川田、痛みで失神に近い様子。目を見開いたまま動かない。
しかし試合は続く。
カズのスワンダイブ式ミサイルキックに、逆立ちでロープにバウンドしてのエルボー、さらにはコジのラリアットでへろへろの平井。
タッチしようとするも、川田いまだ戻らず。
ふんばる平井。
やおら。
立ち上がる川田。ヒザを確かめるようにゆっくりと。
何故そこで復活できるのか川田。なんてすさまじいレスラーだ。
平井、やっとこさのタッチ。
リングにはコジ。
コジの頭をひっつかんで、鬼の川田の連続ヒザ下キック。それはもうものすごい長い時間で、コジの頭がサンドバックのようにガコンガコン。
渾身の串刺しキック。そしてストレッチプラム。
絞り上げる川田。
最後は場外でカズの低空ドロップキックをヒザに受け、またしても悶絶した川田が倒れてる間、コジが平井をラリアットで一閃。

勝利後、コジマイク。
って何言うたか覚えてませんが、とにかく川田を挑発して、川田再びリングインして大乱闘。止めるセコンド陣。
再び、コジマイク。「悔しかったら何か言ってみろ!」
と、マイクを川田へ渡し、引き上げる。
残る川田、無言でマイクを平井に渡す。
困った平井「小島、お前あんまり調子のるんじゃねーよ!」って、なんとも締まらないマイク。って、この場面で第三者の平井に何が言えるというのか。
この場合、平井は悪くないぞ。
むしろ、川田が宣戦離脱してる間、ほんま大変頑張りました、な感じですよ。
なんか平井、ついてないDAY。

川田が河野に支えられながら退場の際、私の横にいた子供(6歳とか)がお父さんに抱きかかえられ花道で川田を見る。
ふと
「かわたさん、ベルトとりかえしてください」と川田に言う子供。
川田、無言で2度、うんうんと頷き返す。

こんな、素晴らしい瞬間に遭遇したりするので、観戦はやめられまへん。




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