カンセンキ

2004年1月11日(日)の
OWF 「ガリバー木下 引退試合」
in 梅田アムホール

なんとまぁ、無料興行なのですよ!
ビツクリ。
そのせいか、超満員。いやいやそのせいだけじゃあるまい。
OWF、8年ぶりに見るんです。
ああん、年がバレちゃう!
(ぶりっこしてもネ)


■第一試合
オープニングマッチ 15分1本勝負
○ ビースト・De・バーバリアン
× X(レフェリーな俺)

「対戦者・・・俺ー!」

でっかいブリーフだなぁ

バーバリアン、独特のアピールで笑っていいのか引いていいのかわかんない感たっぷりで登場。
実況・解説「アマゾンから貨物船できましたからね。」
でもバーバリアンの相手はX。でもXが負傷欠場。(Xなのに負傷欠場て)
リングアナ「Xは・・・・オレー!」
と、花道を逆送して裏の方へ。
実況・解説「ま、まさか、あのリングアナが?」「どう考えてもそれしかないでしょう!?」
3分くらいして登場。パンツと蝶ネクタイとリングシューズ。
ガリガリやん!
実況・解説「新手のオレオレ詐欺じゃないですか!」
そしてカート・アングルばりのアピールで入場。
なんかもう、攻防はリングアナが死んじゃう!な感じで、ぴろーんって干物のようになったリングアナがバッタンバッタンやられて、もう、ぐったり。
なんかディズニーアニメみたいで、おもしろかったでっす。
あ、バーバリアンの写真がない。


■第二試合
30分1本勝負
○リトル岡部くん ダイナマ井藤
洋介 ×ラスカル藤原

洋介ってこう、なんかちゃんとプロレスやろうとしてる人に見えました

ラスカル藤原はすごい技系で、受けるのは常に上手い岡部くんだ

岡部くんがやたらと上手くってビツクリ。
10年目ってことは、大学の時に見てる筈やなぁってしみじみ。
うろ覚えながらも、小さくてすごい人がいた記憶が・・・曖昧。
やーでも、ラスカルとか、細くて殺されちゃう!な人かと思いきや、人工衛星ヘッドシザーズとかくるくるくるくる。すっげぇえええ!
実況・解説「まわしてる岡部くんをほめてください!」
ダイナマ井藤って人とか、すっごい良い体やし、パワーあるし。わ○がだし?
洋介って人、なんかもう見た目がプロっぽい感じで。何故にブラックライガーパンツなのかとか聞きたい。
619とかもキレイだし。
ルチャルールなせいか、ぽんぽんぽんぽん攻防の展開がはやくって全然飽きずに楽しかったです。



■第三試合
マロファクトリー遺恨試合 45分1本勝負
×マロ栗山
○苺谷みるく

縛ってる!亀甲縛り!いろんな部分が気になります

場外乱闘、結構えげつなかった

苺谷みるくってこんなキャラだったんだ。
ガウンの下は亀甲縛り。んで、洗濯バサミを体にアレしてお客さんにひっぱらせたり。会場、引きが50%な雰囲気。
マロ栗山、すごいメイク。折原とロードウォリアーズを足して2で割ったような。栗と苺かぁ。
OWFのヒール、師弟対決らしい。
マロ栗山、体重を絞りすぎてパワーがなくなったらしい。
技が決まっても、115キロある苺谷にパワーが足りずに効かない感じで苦戦。
苺谷は一個一個、体重をのっけて技を出していき、栗山は早い段階でフラフラ。
でも、栗山の方が上手いのは上手い感じ。
しかしながら、パワーを乗っける技なのに、パワーがないので決定打がないまま、時間だけが過ぎ、最後は苺谷がフィニッシュ。
栗山「もう、お前と闘うことはない。がんばれ。」
卒業?
なんか、しんみり。



■第四試合
45分1本勝負
○タイガーハート
(ジャーマンスープレックス)
×みこすり半蔵


足を極めたりとか

なんかなんだかカッコ良い

10年選手チーム

タイガーハート!
もしかして8年ぶり・・・!
変わらないカッコ良さ。
初めて生で観たプロレス(プロなのかどうかはさておき)が、このOWFで、当時、握手までしてもらったのがタイガーハート。
感慨深いダス〜。
試合は、三こすり半蔵のレスリングにタイガーハートが付き合って、もんのすご渋いグラウンド対決。
三こすり半蔵が仕掛けて、タイガーハートが返してキーロック。
三こすり半蔵が仕掛けて、タイガーハートが返して首4の字。
な展開。
三こすり半蔵、ずっと笑顔。楽しそう。
終盤になって、試合が動き、最後はタイガーハートのジャーマンで3カウント。
8年前から思ってたし、解説や実況も言うてたけど、ほんとなんでタイガーハートはプロにならないんだろうか。



■第五試合
OWFヘビー級王者決定戦 60分1本勝負
○ブルアーマーTAKUYA
×利根川ポン太


ブルアーマーに向かってくポン太(青春編)

良い具合に前の人の頭で放送コード部分が隠されてる大人の時間

ミサイルキックってカッコ良いよ

ブルアーマー、なんちゅー体。
30歳で通信制で大学に行っててOWFに入ったらしい。
利根川、なんか普通にハンサムなんですけど。ヤンキーキャラ。
あれ、特攻服脱がないで試合?
ブルアーマー、利根川をセカンドロープにギロチンの姿勢にさせ、何をするかと思ったら、後から利根川のお尻に大人のアレ。
実況・解説「お子様をお連れの方は、目隠しを!」
しかも親指立ててビシッ!って笑顔。とても良い笑顔。
実況・解説「あんな体して、日焼けして、30歳でプロレス始めるなんて、アレじゃないかって噂もあったんですが、やっぱりですね!」
ブルアーマー「さぁ!かかってこい!」両手を広げて利根川にアピール。
まるでスクールウォーズかのように。
でも体格差とかもう、いろんなところの差があって、それでも利根川は立ち上がって立ち上がって。渾身のミサイルキック3連発でもブルアーマーは倒れなくって勝負がついてしまった。
これだけ差があっても、見せれてしまうなんて。
すごいなぁ、すごいなぁ。



■第六試合
ガリバー木下引退試合 時間無制限1本勝負
×ガリバー木下
○ほりえもん


ほりえもんって何かエエよね

パパー!アレってお馬さぁん!?

かかってこぉい!って長い両手を広げる木下

普通のマラカスから、鋲付のんに進化

アムホールを飛び出して、十三大橋渡っちゃってるよ!

ビルの屋上でターミネーターが!

アムホールに戻ってきたら、マラカスがさらに進化

唯一のお友達シャチ攻撃 後に仲間割れ

木下のブリッツェン!

コーナーからの飛びつき変形エビ固め

雪崩式チョークスラム

串刺しハイキック

ディーノもかけつけたよ

もう、笑いすぎて素晴らしすぎて。
ほりえもん、なんか良い顔。
唯一のお友達のシャチを持って登場。水泳キャップを信じられないくらいたくさんキレイに重ねて被ってて、それを客席にどんどん投げ入れる。
解説・実況「今日引退する木下、どうしても一緒に入場したいパートナーの到着を待っている為、入場が少し遅れているようです。」
少し間って、木下入場。
わぁ!あの人、お馬さんに乗ってるヨ!パパ!
って、なんかお馬さんに乗って登場。どうやら学祭とかでは本物に乗ったりもしてたらしく。あと、薔薇もくわえて。
なんか、よくわからんけど、キャー!って黄色い声援さえ。
でも、実際にカッコ良いかカッコ悪いかでなく、なんとなくキャー!って言うてしまう空気を、木下は持ってるなーと思う。

なんかもう、試合は、首4の字で上にいるほりえもんがバタフライしたら、木下も下半身がバタフライだったり、シャチが乱入したり、マラカスを持った木下が、ありえないようなキレのいい素晴らしくカッコ悪いダンスを披露したりで、もう!!
木下、客席の女子に、ワインをふるまったり。
笑いっぱ。

そして、木下がすっごいでっかいマラカス(って言うかあの、鋲がついた・・・って写真みてください)とかふりまわして、ほりえもんを追いかけて、二人共裏へ行ってしまったかと思ったら、急に客席のモニターがきりかわって、アムホールから出て行く二人の実況中継VTR(という設定のアレ、ファンタジーファンタジー)自転車をパクり、淀川大橋をつっきり、木下はブランデーグラス片手に、椅子に座って後輩にリヤカー推してもらったり、途中から何故かマトリックスな木下がダイ・ハードな殺戮をしたり、とかでやんややんやでアムホールに戻ってきて、VTRが切れて、二人共リングへ。
ファンタジー。

そこからは、シリアス攻防。
ほりえもん、膝を途中でいわしてもうたらしく、動けず。
動け!やりとげと!という風に、ビックブーツ気味のハイキックを打ち込んでいく木下。試合・・・成り立つか?というトコロで、ほりえもん、きせきのウラカンで3カウント。感動した・・・本当に。

木下の引退式。
大学も卒業で、OWFも引退。ほりえもんは大学は卒業だけど、OWFは続ける、苺谷は退学も卒業できないので、OWFも続ける、と。
木下の感動の引退マイク。
セレモニーのためだけにやってきた、男色ディーノ登場。
ブリーフを木下にはかせて、ハグハグして退場していく。
木下、そのブリーフをはいて「まさか、こんな日にこんな格好で引退式をするなんて思いませんでした。」
全員上がって、胴上げばんざーい!って。


素晴らしく面白かったOWF。
まさにここにエンターテイメントなプロレスが。
学プロの強みを最大限に活用してのネタくりとかの上に、え?学プロなの?ってくらいの、プロレスの上手さも観れたりとかもして。

TVでたまに新日・全日を見る程度だった頃に、自分の大学の学際で観てたOWF。
その頃も、すっごいオモロくって涙流して観てたけど。
アホかってくらい生観戦な去年1年を過ごして観ると、どうなんだろうって思ってたけど、やっぱりオモロかったです。
いや、昔以上に。

高木三四郎さんが「学プロには、エンターティメントのヒントがてんこもり」って言うてたけど、ほんっとにそう。
なんかもう、プロにこそ観て欲しい、とか思いました。
このアイデア力とかがんばりを、プロが取り入れたら大変な事になるに違いない。




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